こんにちは、今日は北見の事務所でローソンさんのカフェラテメガを片手に、マルチビジョン化したパソコンのモニターで八村塁くんを応援しながら、せっせこ記事を書いている吉原です。
バリュー平均法って何?
さて、積立投資では、代表的な手法としてドルコスト平均法という手法がありますが、その双璧をなす方法として「バリュー平均法」があります。
楽天の三木谷さんや今や皇后雅子さまのご出身大学である、アメリカのハーバード大学の元教授である「マイケル・エデルソン博士」が考案し、発表した積立投資方法です。
聞いてみれば、「なーんだそういうことか」と思われるかもしれませんが、積立投資方法の一つとして行うのと、なんとなくで行うのでは、効果が何倍も変わります。
計画的に賢く積立をなさりたい方にとって、効果的な積立投資方法なので、ここでご紹介しますね。
「バリュー平均法」による積立投資の方法は次のとおりです。
まず最初に、運用の目標額を設定します。
つぎに、目標額に到達するための期間を設定します。
最後に、目標額を期間で割算して毎月の積立金額を設定します。
あとは実際に積立をするだけです。
「え?それって普通の積立とどう違うの?」
と思いませんでしたか?
これだけだとわかりづらいので、ここからは例を元に掘り下げて説明しますね。
まず、運用資産を毎月3万円ずつ積み立てて、10年後に360万円の資産にすることを目標にしたとします。この場合に最初に投資をする金額は3万円です。すると1回目は3万円、2回目は6万円と毎月3万円ずつ積立金額が増えていきます。ただし、積立投資をした金額が増減しないかというとそうではありません。日々変化していきます。例えば3か月目に積立投資をするときの目標積立金額は9万円ですよね。その積立をするときに、6万円積み立てていた投資金額は運用により増えていて7万円になっていたとします。その場合、3回目に積み立てる金額は3万円ではなく、2万円にすれば予定どおりの積立金額である9万円になります。このように毎月同じ金額を積み立て投資をするのではなく、当初の目標金額にピッタリになるように、毎月の積立投資金額を調整することが「バリュー平均法」による積立投資手法です。
ドルコスト平均法との違い
有名な積立投資方法に「ドルコスト平均法」という手法があります。
どういった投資方法かと言いますと、毎月の積立投資額を常に一定にします。例えば毎月3万円積立をするとしたら、株価が上がろうが下がろうが同じ金額、つまり3万円を積立投資し続ける手法です。
「ドルコスト平均法」と「バリュー平均法」の大きな違いは、毎月の積立金額とゴールの目標金額です。
毎月の積立金額について、「ドルコスト平均法」で積立投資をする場合は、当初決めた毎月一定の金額を積み立てるので、積立金額の変動はありません。株価が上がろうが下がろうが、一度3万円積み立てると決めたなら、毎月3万円を積み立て続けます。
反対に、「バリュー平均法」で積立投資をする場合は、株価の上下によって毎月の積立金額は変動していきます。
次にゴールの目標金額についてです。「ドルコスト平均法」で積立投資をする場合は毎月一定金額を積立をしますが、積立期間終了時の積立投資の合計額については株価によって変わるため、一定ではありません。
反対に、「バリュー平均法」で積立投資をした場合は、最初に定めた積立投資の合計額になるように、月々の積立投資の金額を決めるため、積立期間終了時の積立合計額は必ず当初予定していた金額になります。
バリュー平均法のメリット・デメリット
バリュー平均法のメリット
メリットは、トータルで積み立てるために必要な金額を引き下げるという点にメリットがあります。なぜなら株価が下がった時にたくさん積立投資をして、高くなったときは売って積立投資額を少なくするというスタイルになるからです。
バリュー平均法のデメリット
デメリットを上げるならば、まずは毎月の積立投資金額が一定でないため、不安定であることがデメリットになります。積立投資をしている銘柄が下落していると多く積立投資をしなくてはならないため、こちらの都合に関係なく積立をしなくてはならない点がデメリットになります。
先ほどの例で毎月3万円、10年間積立投資をして360万円を目標額に設定した場合に、仮に毎月3千円値下がりし続けたとすると、トータルで36万円も余計に積立投資をすることになる点がデメリットであると言えます。
もう一つでメリットがあります。それは株価が上昇しているときに複利の恩恵を多く得られない点があります。目標金額に合わせて設定するため、株価が上昇しているときは積立金額を減らす、もしくは積立投資をしないで売却することになるため、株価が上昇トレンドになっているときにすぐ売却することになり、複利でドンドン増えていくという効果は減少してしまいます。
例えば、毎月3万円積み立てようとしたけれど、すでに今月分の積立金額分である3万円より積み立てた株価が増えている場合に、増えた分を売却することになります。
バリュー平均法の使い方
長い目で見て、確実に目標の金額を得たいという時に、バリュー平均法は大きな効果を発揮します。例えば、10年後に世界旅行をしたいから200万円用意したいと思った時に、一度バリュー平均法で積立投資の設定を行い、毎月確実に積立をすれば、10年後に200万円が貯まり、確実に用意することができます。これが「ドルコスト平均法」の場合だと、目標金額に届くかどうかは株価の運用次第になってしまうため、ある一定のタイミングに決まった金額を用意したい場合にはドルコスト平均法はあまり向いてない積立投資方法になります。
投資の手法は他にもありますが、重要なのは何のためにお金を貯めるかです。
教育資金、老後の資金、来年の旅行費用など、使う目的によってお金を貯める方法は変わります。
ぜひ、ご自分の目的にあった積立・投資を行ってくださいね。